今回の「視野軸」で「思考の4P」は終了です。
上司 「山本君の企画は視野がせまいなー」
自分 「わかりました。視野を広げて考え直します。。。」
のようなやり取りを何度か経験してきました。
その場では、「わかりました。」というものの、
実際は、視野の広げ方がわかっていませんでした。。。
ですので、なかなか企画が承認されませんでした。
たとえば、今の自分の視野が90度だとすると、
それを180度に広げてもあまり意味がないようです。
なぜなら、元々ぼんやり見えているものを
しっかり見ようとするだけだからです。
元々見えていないものを見ようとしないと、
視野を広げる効用は得られないようです。
視野の広げ方は、地図に例えるとわかりやすいです。
地図を見る自分の目の高さを上下してみてください。
見える範囲(視野)が違ってきますよね?
- ○〇市が見渡せる高さ
- ○〇県が見渡せる高さ
- 日本が見渡せる高さ
- 世界が見渡せる高さ
のように、地図を見るときの目の高さを変えると、
見えるモノやコトが違ってくると思います。
- 日常の仕事に置き換えると、
- 部署内のこととして考える
- 会社内のこととして考える
- ネット業界のこととして考える
- IT業界のこととして考える
- 社会のこととして考える
視野の広げ方によっては、
- ターゲットとするお客さま
- 競合となるサービスや商品
- シナジーの追及範囲
各種APIやOpenIDなどが浸透してくると、
今まで競合だと考えていたサービスが、
提携相手になるかもしれませんね。
では、「とにかく視野を広くとりましょう!」で
すべてハッピーになるのかというと、そうではありません。
営業力や資金力がないのに、
「世界を相手に勝負しよう!」と考えても実現可能性は低いわけです。
ただ、将来実現したいことを構想する場合は、
視野を広めにとって、見渡してみたほうがいいと思います。
- 視野を広げてみたり、狭めてみたり・・・視野軸
- いろいろな人の立場で考えたり・・・立場軸
- 時間の経過によって、それらがどう変化するか考えたり・・・時間軸
- そもそもの目的に立ち返ってみたり・・・目的軸
まとめになりますが、いいアイデアを思いついた時は、
「目的軸」、「立場軸」、「時間軸」、「視野軸」をバランスよく考えると
大きなヌケモレのない「企画」になると思います。
参考書籍:「問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」」
昨日の「立場軸」に続いて、「時間軸」について紹介します。
企画の仕事をやっていると、グワーっとアイデアがわいてきて、
一気にいろいろとやりたくなることがあります。
でも、ヒト、カネ、モノなどの社内の制約条件により、
それが実現できない場合がありますし、
法律や技術動向、競合の動きにより、実現できないこともあります。
でも、時間の経過により、社内事情が変化したり、
経済変動や法律が有利に変わってくるかも知れません。
企画のキモの部分がつぶれない限り、
優先順位をつけながら、時間を区切って考えるようにしています。
CGM系のサイトを例に考えると、
- Phase1 PCサイトをリリースする
- Phase2 モバイル版をリリースする
- Phase3 APIを提供する
- Phase4 広告モデルを導入する
将来的な見通しを立てておけば、エンジニアがサイトの
拡張性を担保してくれたり、資金需要が見えたりしてきます。
とはいえ、内部環境も外部環境も常に変動しているので、
常にきれいなロードマップを描けるわけではありません。。。
そんなときは、ごめんなさいしながら
周りの人の理解を得る感じです m(_ _)m
前回の「目的軸」に続き、「立場軸」です。
「立場軸」という思考の切り口は、
文字通りいろいろな人の立場で考えることを意味します。
たとえば、自分や自分の部署にとって、
すばらしい結果をもたらす企画を考えたとします。
でも、他部署にとっては、不都合だったとします。
この企画を推進するには他部署の協力が欠かせない場合、
実現可能性は低くなってしまいます。
すでに予算が承認され、プロジェクトチームが組まれてから
このような壁にぶつかると、大きな手戻りが発生してしまいます。
このような事態を防ぐには、
アイデアレベルの段階から企画が及ぼす影響範囲を思い浮かべて、
利害関係者のメリット、デメリットを考えるといいと思います。
すべての利害関係者から同意を得るのは難しいですが、
できるだけみんなが幸せになる企画を考えるクセが身に付きます。
このクセがつくと、利害関係者との具体的な折衝に入る前に
自分の中で想定問答ができるところも良い点です。
「立場軸」の適用範囲は社内に限りません。
少し大きめに考えると、
- お客さま
- 競合他社
- 取引先(債権者や代理店など)
- 株主
- 地球環境
たとえば、競合他社の商品よりスペックが勝っていても、
お客さまに振り向いてもらえなければ、売り上げには貢献できません。
たくさん売れても、地球環境に悪影響を及ぼすものは歓迎されません。
このように、いろいろな人や組織の立場で考えるのって、けっこう面白いですよ。
次回は「Phase 時間軸」について紹介します。